肴(さかな)とは、酒を飲む際に添えて共に楽しむ対象を言い、これは食品に限らない。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことからアテと呼ぶ事もある。


酒を嗜む事は娯楽の一とされ、その生成が比較的楽な事から古来から広く一般に楽しまれてきた。
アルコール(エタノール)を摂取すると人はその麻酔作用により酩酊感を得、
抑制を引き起こすためにストレスから開放され、様々な快楽に対し抵抗感を無くす。
その際に提供される娯楽を一般に肴と呼ぶ。そのため、酒の肴は酒だ、と酒豪(呑兵衛)によって使われる言葉はあながち間違いでもなく、
またその者の酒への耽溺さを端的に表していると言える。観劇や噺などの日常娯楽に浸る事に併せ酒を呑むという、
娯楽が食文化を発展させ、また食文化が娯楽を発展させてきた歴史は世界各地に存在する

とはいえ、いくら酒豪であってもビールであれ日本酒であれウイスキーであれ、それだけを飲み続けるというのは難しいものである。
また、ある種の食品を酒と共に味わうことで、酒・肴ともにその味を引き立てあって1+1が3にも4にもなる場合がある。
例えばワインとチーズを交互に口にすると、両者の味わいが単独の時よりも格段に増すことがある。
フランスではこのワインとこのチーズ(に限らず他の食品でも)の相性が良い、
という組み合わせを「マリアージュ」(結婚)と呼んでかまびすしく取り上げられている。